(牛道の流れ)
7月3日 牛道川
私、この2月に某社のウェーディグシューズ買いましたが、たったの5ヶ月でボロボロになった。もう4箇所も穴があいてる。まさかたったの5ヶ月でその状態になるとは思わなかった。ここからアクアシールで補修しても、次から次に穴があいて、1ヶ月もしないうちに、靴全体がアクアシールでコーティングされてしまうのは明らか。
このウェーディングシューズは6000円ちょっとと格安でデザインも気に入ってたけど、結局「安物買いの銭失い」の格言どおりに終わったのでした。
(ただ、この某社の「あぐらイス」は、とても素晴らしい)

そして一昨日、パズのウェーディングシューズをクリック。この日の朝に届くのです。
宅配便を今か今かと待ち構えてたら、その前に局長さんとトムさんが現れた。それでコーヒーを馳走しようと準備するまもなくトムさんが「これ見て下さいよ〜」と白いデジイチを取り出す。「このビューファインダーすごいですよ〜」
私「・・・・・」まあ、シャッター半押しにすると、画面の真ん中がアップになってピシャリとピントが合う。・・・すごいのか???
私が無反応でいると、今度は局長さんがあーだこーだと解説してくれる。
私「・・・・・」う〜ん、よう判らんが、本当はそこで感動しなければならなんだような気はする。が、私ぁウソなどようつかんので「・・・・」のまま。まあとりあえず、そのビューファインダーがすごいらしいのは、なんとなく理解した。それから私がその機能を使うには、いちいちローガンキョーを取り出さなければならないのも理解した。
そしてカメラの話ばかりしてるうちに、ウェーディングシューズが届いた。すぐにも開きたかったけど、ここで釣りの話に切り替えるのも悪いので(我々は釣り人なのだが・・・)それはそっと隅っこに押しやった。
そして1時間ばかりお話した後、お二方は庄川へと旅立たれたのでした。

私はもうちょと時間を置いて牛道へ行く。
ここへは何度か来てますが、今年は釣り人が少ない。だけれども、私の入りたいところにだけは釣り人が居た。でも今日こそそこに入れた。車を止めて、真新しいウェーディングシューズ履いて、杣道を5分ばかり歩いて川へ降りる。このシューズはスパイクピン付きで、私そういうのは初めて。最初は恐る恐る歩き出す。石に乗って体をひねると、足元でギギッと鳴る。スパイクピンが効いてるのか・・?それで滑らんのか・・・?不安もあったけど、すぐ慣れた。
そして1時間、ドライフライを投げ続けるも、1匹も釣れなんだ。時折出るけど、フライ見て帰ってく。渋いな。
こんな時にはウェットでしょう。仕掛けを切り替えて、すぐにクククンときた。けど乗らない。もう一回クククン。やっぱり乗らない。そして3回目でやっとこさ釣れた。20cmくらいの黒いイワナ。それから3匹くらい釣って満足して杣道を引き返す。

その後寒水に移動して昼食。ペラペラと本もめくる。マイペースです。
そして川へ下りて、さっきのウェットの仕掛けのまま釣り始めるも、ちっとも反応しない。多分この渇水の状態では、ウェットフライの着水音で魚が逃げてく(牛道はやや増水だった)。ので、ドライにして、とりあえず2匹釣って終了。
帰り際には、近頃お気に入りのウワバミソウを摘んで帰った。(葉っぱをしごく様に落として5分ばかり湯がく。そして冷水でさらして3cmばかりの短冊上に切って、3倍濃縮のめんつゆに一晩浅く漬け込んで出来上がり。シャキシャキの歯ごたえと、かすかにヌルッとした食感がクセになる)

(頭上の葉っぱが反射して、水面が緑色に染まる)
7月10日 土京川
9日、久々に荷暮川へ行って見た。まず油坂峠を越えて国道下の川を確認して「まあ、この程度の増水ならなんとかなるだろう」と思い夢の架け橋を渡る。そして荷暮集落あたりの川を見ると、結構な増水。「まあ、上流ならなんとかなるだろう」が、しかし、その集落の先の林道にはチェーンで通せんぼがしてあった。
やむなく引き返して、支流の根倉谷に行こうとした。そしたらやっぱりチェーンで通せんぼがしてあった。ここは小さな流れなんでそこから入れないことはないけど、水が多いので挫けた。
それから前坂谷まで行く。そこなら水系も違うので水量もそこそこではないかと・・・。で、まあ水量は荷暮よりはマシだったけれど、やっぱり増水してて歩くのが難儀そう。ここもヤメた。
結局引き返して、田茂谷の奥へ行った。そして2時間ばかり、小イワナ数匹と戯れて終わる。

10日、昨日の反省を踏まえて、私の経験上「増水時は土京の奥」がよろしいと結論。そそくさと赴く。
11時に現地到着。あいかわらず先行者なし。水量豊富でもここなら歩きやすい。まあ、年々進む川荒れには目をつむる。釣れりゃあいいのだ!
そして川に降りて1時間、なあんにも釣れなんだ。仔アマゴが、2回だけピチャンとしただけ。でも私の経験上、この川は午後からが釣れるのだよ!!もう少し時間を置こう。

車に戻ってちょっとだけ移動して、木陰に駐車。ビールをプシュリ。乾いた風がそろりと吹いて気持ちいい。それから今朝ブックオフから届いたばかりの、宮部みゆきさんの「名もなき毒」をペラリとめくる。そして1ページ目で「この本は読んだ」と解った。冒頭部分の5ページ。しっかり覚えてる。が、その先10ページ、(ここから主人公たちが登場してくる)20ページと読み進んでも全く読んだ記憶がない。私のトロけ出した脳ミソは、ミステリ小説を何度も新鮮に読めるエコな脳ミソなのです。(なにがエコなんだか解らんが・・・)
1時間ほど読書にふけって、それからカップ焼そばすすって(最近の私のカップ焼そばの食べ方は、3分待ってからお湯を捨てる時に、ちょっとだけ汁を残す。この、ちょっとだけ、がミソで、食べ終わった時に、1ccほどの汁が残る位がベスト。食感としては、まさに「すする」感じになる。スープ焼きそばと言った感じか。汁を残しすぎると、食べるうちにブヨブヨになってしまうので注意が必要。そもそもカップ焼そばは、あれは焼かない。どちらかといえば「蒸しそば」。だから自由に食べていいのだ。この食べ方を発見したのは、ある日、カップ塩焼きそばを食べながらネギ塩スープを飲んでた時、ついうっかり、ザルそばのごとく、その麺をスープに付けてしまった。そしたらすごく美味しかったのだ。それでその味を釣り場で再現したく、そんな食べ方を思いついた。この食べ方はソース焼きそばでもよろしい。味にパンチが出ます)川へ下りる。

最初のポイントでバシャっと出た。掛からなかったけど・・。でも午前中のピチャンと違って20cmはあったと思う。やっぱりここは午後からがよいのだ!それから3回ばかりのピチャンがあって(やっぱり掛からない)やっとこ1匹掛けたと思ったら、手元に寄せる前に逃げてった。10cmくらい。とりあえず、午前中よりは仔アマゴの活性は高いが・・・。そして期待する淵に差し掛かったら、その淵の真ん中に1本の木が横たわっていた。2週間前にはそんな木なかったのに・・。クソッ。ここはそんなに水が出たのか??
午後の部を始めて2時間後、もう飽きたころになってやっとこさ1匹手にした。10cmのアマゴとイワナの合いの仔。これじゃあ釣果にはなりませんな。

結局ボウズに終わる。
私の経験上・・・・は、アテにならん。そもそも良い時の思いを引きずって生きてるので、良くなかった時の事は忘れてる。よくよく考えてみれば、この土京で、夏に良い釣りを経験したことはない事に、いまさらながら気づいた私なのでした。

(台風の影響が心配)
7月18日 牛道川〜
先週の11日のこと、我が掛軸店で仕事中に、ふと奥の休息室(兼物置)を覗いたら、ネズミが走った。
ゲゲェ!!どえらいショック。
平成2年に開店してもう20年。ここでネズミなんぞは見た事なかったし、その痕跡すら感じた事は無かった。私の掛軸店に立ち寄った方には信じれんかも知れんけど、ここではゴキブリすら現れなかったのだ。それがあろうことかネズミが真昼間に走り回るとは・・・。落ち込んだ。でもまあ、あれは通りすがりのヤツだろう。以前にノラ猫が部屋を通り過ぎたことがあるし・・・。あれもそうに決まってる。ここにはたいした食べ物ないし・・・。きっと、隣の家からその隣の家に行く途中だったんだろうと。
が、翌日の真昼間にも同じコースを走った。う〜ん、これは捨て置けん。
そこで、そのネズミが走った起点を確かめる。そこには浅い箱の中にジャガイモが1個。・・・、カジられてた。すぐ処分。これでもう立ち去ってくれるだろう。
が翌日、今度は仕事場の隅っこにおいてる小さな米袋が喰い破られてた。それでお米はプラスチックケースに移す。これでもう喰いモンは無いはず。ネズミは明日にはもう腹へって、隣の家へ移動するだろう・・。
が、、翌日はカップスープの素の袋がカジられてた。あれはパッケージに入ってても匂うのかな?で、これもプラスチックケースに入れた。もう今度こそ大丈夫のはず・・・・。
が、、、翌日、レトルトカレーがカジられてた。あれは匂わんはずだよなあ。匂うほどの穴が開いてたら、それは不良品でしかない。それともネズミは、そのパッケージを見て食い物と悟ったのか。まさか・・・。
えー、事は穏便に済ませたいと思っていた私ではありましたが、あなたがそこまでしつこいヤツとは思はなんだ。温厚な私ではありますが、この際非常な手段に出ざるおえない。これがエスカレートして、掛軸にかじりついた後では遅いのだ。
そして今度は、私がホームセンターに走る。ネズミコーナー。これまでのヤツの行動から察するに、多分1匹の所業。でももう家族やら親戚を呼んでるかも知れん。そうなるとネズミホイホイでは手落ちの可能性があるので、ネズレスXなる毒薬を購入。抵抗力を増したヤツにも効くらしい。説明書によると「2〜3包ずつ各所に配置。ネズミはそれを巣に持ち帰って家族にも食べさせるので、ネズレスXの配置を何日か続け、お持ち帰りが無くなれば撃退完成」なのだと。
そして早々に8包を各所に設置。翌朝、その内の5包が無くなってた。私はニヒルにほくそえむ。ムフフッ。
その夜にはあと4包たして7包。翌日は7包そのまま残ってた。ヨシッ。ヤツ(ラ)はこれで昇天したはずなのだ!!

さて、17日は長倉谷へ突っ込んでクモの巣と戦う。フライの消費が激しい。でもお魚の出は芳しくなく1時間半で15cm1匹。
それから前坂谷へ行く。先行者がクモの巣を払ってくれたもんだと期待したものの、それは甘かった。しかもここのクモの巣は長倉谷のソレとは違って、非常に丈夫。クモの種類が違うのか・・?100m進んだとこでもう挫けた。
仕方なく田茂谷へ行く。ここはクモの巣は払ってあった。イワナ3匹。ここ、上流に行くにしたがって杉の枝が散乱してる。そして出渓点に差し掛かったあたりの左岸、重機で道が作ってあった。その上に看板があって、そこに砂防堰堤を作るらしい。ここ、そのもうちょっと下流に、去年鉄骨の堰堤(土石流対策?)作ったばかりなのに・・。この谷、工事する度に下流が砂で埋まっていくような気がするのだが・・・。

18日、クモの巣にはもううんざりしたので、そこそこの釣り人の入る牛道へ行く。上流部。杣道をちょっと歩いて入渓。ここには堰堤は作れまい。だから谷は安定してる。堰堤なんぞ作る必要も無いのだ。
ポツポツとはイワナが反応するものの、なかなか掛からない。でもクモの巣が無いからストレスは少ない。2時間で3匹。
そして寒水。カップ焼そばでビールと読書。谷へ下りた最初のポイントはクモの巣で覆われてたけど、その先はクモの巣なし。ただ、所々クモの巣で覆われてる部分がある。そんな所のクモの巣は密度が濃い。きっと先行者も、そこは避けたんだと思う。私も避けたし。そしてクモの巣密度の濃いポイントが出来る。釣り人はみんなクモの巣は嫌いなんだな。
ここでも3匹。

(これは土京の写真)
7月24日 庄川
少し前に局長さんとトムさんと話してた折、トムさんが「庄川の年券がもうすぐ切れるから、その前に尾上行きたいなあ」なんて話してた。
「じゃあ来週にでも行けばいいじゃないですか。もっとも林道の状況、全く知らんけど・・」
「それがダメなんですよう。もうすぐ種子島出張で、その間に年券が切れちゃうんですよう・・・」
そう云えば、自分の庄川の年券は何時までだったかな?そう思って確認したら7月24日だった。ならせっかくだから、今回は庄川へ行こう。
えー、この庄川の年券ですが、まあ毎年言いますが、ここのは1年間有効です。7月25日に買えば、翌年の7月24日まで有効。他の漁協と違って、シーズンオフには切れません。なので翌年の4月に雪代が多いかも知れんけど、とりあえず庄川へ行って見ようと云う気になる。そして現地に着いて竿出したもののやっぱり雪代ドードーで釣りにならず、でも行けばそれなりには現地でお金を使う。蕎麦正に寄りたいなあ。帰りに「いちまのケーちゃん」買って帰ろうかなあ・・、なぞと思うもの。地域振興にも役立つ、とても素晴らしいシステムなのです。
他の漁協も見習うべきです。

そして24日、庄川上流へ行った。
林道に入ってすぐの魚止めの滝では小型バスが止まってて、十数人のカメラマンが並んで写真撮ってた。端っこのジイさんのレンズはどえらい望遠(ズームか?)。まあ、あそこ撮るには広角レンズが当たり前で、それだとみんな同じ写真になってしまう。クローズアップで面白い所だけを切り取った方が良い写真が出来るかも知れんな。
その先の道が二又になってる所に釣り人らしき車が1台。さらに上流に進んで、きっとあそこにも車があるなって所にも、その先も全く車は無かった。なんか拍子抜けするくらい釣り人が居ない。釣れんのか・・?それとも、今までここを賑やかせてた釣り人は、みんなトヨタ関係者だったのか???
ともあれ、川へおりる。いつもイワナが泳いでる水溜りにもお魚の姿はないし、その上の、いつも小イワナが待ち構えてる淵のヒラキにもお魚は居ない。川が静か。そして「こんな所に?」ってとこで1匹釣って、その後はサッパリ。1時間で諦めた。
それからもっと上流へ行く。その間に車は1台のみ。さらに上流に釣り人が居ない事を確認して、また少し下って木陰に車止めて昼食。ビール飲んで読書してのんびりと。
2時間後、そろりと川に立つ。そしてパタパタパタと4匹。久々にアマゴも釣れて嬉しかった。その50メートルの区間だけはとても楽しかった。それからの1時間半は、やっぱり釣れなんだ。

(今期最長)
7月31日 内ヶ谷
朝、コーヒー豆を挽いてたら船長が来た。すかさずもう一人分を挽いて馳走する。船長は、これから庄川へアマゴ釣りに行くのだと。餌はダイワの偽イソメで釣るのだと(後日訂正:ダイワでなくってマルキュウらしい)。なんだそりゃ。ワームみたいなもんか?臭いくらいはついとるのか?まあ、不思議な人なのだ。
最近何度か庄川へ行ってる私は「あそこは今はアマゴはムツカシイよ」とご忠告する。でも、フライと餌釣り(・・・いや、偽イソメ釣りか)とは違うから釣れるのかな。
私も郡上人らしく、今日は内ヶ谷でアマゴを釣ると云ったら「あそこはシマ(仔アマゴ)しか釣れんよ」と忠告された。
そしてお互いの健闘を祈って、それぞれ旅立ったのでした。

私は10時半に内ヶ谷に立つ。釣り人は少なく、お気に入りのとこに入れた。川は昨年よりも埋まりぎみ。今年はこんな川がとこどこにある。そして時折仔アマゴが出る。それもフッキングさえしない。期待の水溜りも浅くなってしまっててシマしか居なかったし、本当の期待の良型ポイントも埋まってて潰れてしまってたし、船長のご忠告どおりでした。11時半には挫ける。
早い昼食後、少し上流へ行って再び川へ。急斜面をズズズッと滑り降りる途中にランディングネットが枝に引っかかってこぶし大の穴を開けて(復活不能。また10時間かけて編まねば・・・)やっとこ川へ下りて上流を見たら100m先に先行者あり。・・・、引き返す。

もう内ヶ谷でのアマゴ釣りには見切りをつけた。やっぱ夏はイワナ釣りです。
それから田茂谷へ飛んで、1時間半でイワナ5匹。私としちゃあ、大した釣果だ。
今日は雲行きが怪しかったので、デジイチは車の中に置いてコンデジのみでやった。デジイチを持たない釣りって、こんなに快適なのね。改めて思ったぞ。(通常は、ペンタックスK100+標準ズーム+50mm+アングルファインダー+コンデジを持つ)